保護者の方は、子どもたちに「自由に使える端末」を持たせることに不安があるのではないでしょうか。
タブレットに備わっている「安心・安全機能」と、家庭や学校で必要な情報リテラシー教育について説明します。
Chromebookを安心・安全に使うために
タブレット利用のあんぜん①「フィルタリング」
インターネット上には、子どもたちの学習の役に立つ、有用な情報もありますが、見せたくない情報・正しくない情報もあふれています。有害情報が含まれるサイトを表示しないように、学校から配備されるタブレット端末には「フィルタリング機能」があらかじめ設定されています。もちろん、解除できないように、制限をかけています。
フィルタリングの機能は、タブレットに備わっているため、学校内はもちろん、自宅など、いつ・どこで使用しても、フィルタリング機能は常に動作しています。
Chromebookを安心・安全に使うために
タブレット利用のあんぜん②「ウイルス・スパイウエア対策」
インターネット上には、情報を盗み取ったり、ほかのコンピュータに被害を与えるような「コンピュータウイルス」などに感染させるようにする悪意をもったサイトや、広告を表示させたり、勝手にアプリを入れてお金を要求するような「スパイウェア・アドウェア」を送り込もうとするサイトなど、有害なサイトも多くあります。
万一そのようなサイトにアクセスしても「Chromebook」には感染させないための仕組みが多数搭載されています。また、ChromebookやGoogle教育用アカウントは、データは端末では保管せず、すべて安全なクラウド上に保管していますので、安全に利用することができます。
また、Chromebookは、感染しても他に被害をひろげないための仕組みや、再起動すると元に戻る仕組み、復元・リカバリも簡単にできる仕組みが備わっています。一般的なパソコンと違い、子どもたちも安心・安全に利用するすることができます。
Chromebookを安心・安全に使うために
タブレット利用のあんぜん③「管理機能」
タブレット端末は、学習用のため、すべての動作・すべての機能を、管理者が管理することができます。
フィルタリングやウイルスの感染などは常に確認し、通知がされています。それ以外にも、学校で必要な制限に異常があった際は、常時通知されるしくみがあります。
また、管理機能の中には、学校で使うサイトを指定して表示させたり、特定のアプリを一括してインストールさせたりすることもできます。端末に不具合があったら、内容を確認したり、リセット・初期化を行ったりするなど、全体の管理もまとめてできるようになっています。
Chromebookを安心・安全に使うために
機能は万全ではありません。-情報リテラシーを育てるために必要なこと-
しかし、これらの機能は万能ではありません。コンピュータのため、漏れがあったり、誤動作することもあります。
トラブルなどに巻き込まれないためには、持たせなかったり、使用をさせないなど「制限」することも必要な場合もありますが、「トラブルに合わないための正しい使い方」や「トラブルに巻き込まれた時の正しい対処方法」をしっかり身に着けることのほうが、「ICTの活用に必要な能力」として、これからの子どもたちには大切なことです。子供たちが、みずから、安全・安心して利用するための「情報モラル」「ICTリテラシー」を習得することが求められます。
「子どもたちが安全・安心して利用する環境づくり」行うために、学校はもちろん、家庭でも、インターネットの危険性を話し合う機会や、フィルタリングの特徴・機能を正しく理解したうえで利用すること、情報の真偽など、インターネットの利用ルールについて、子供たちと一緒に考えていくことが大事です。